【丈六地区ー水害の伝承】

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毎年、丈六地区では7月の夜に、水神碑前で「ぎおんさん」と呼ばれる祭りが行われます。「水神」と刻まれた文字に畑で収穫したきゅうりを埋め込み、丈六八幡神社の宮司により「祝詞(のりと)」の奏上が行われます。昨年度までは、子ども達が橋の上からキュウリを投げる儀式もありましたが、今年は環境を考え、箱にキュウリを投げ入れました。宮司は子どもたちに「楽しみにしてたのにごめんね」とやさしく話し、その後和やかな雰囲気でかき氷をいただきました。

●なぜこのような祭事が行われているのか

【名張市の資料一部抜粋】

  1858年9月2日朝より降り出した雨は夜になり丈六の堤防を破り、濁流が村内を襲った。家屋、田畑の損害は甚大で収穫期を前にした村民の苦しみは言語に絶した。堀内新次郎と稲荷健次らは身の危険を顧みず、村民を高台に避難させ、引水後は朝早くから夜遅くまで村民は2カ月弱、堤防の復旧工事に徹したとあります。

 水神碑の裏面には「たき水の いくたび川を あらうとも こわしとせじな 水神の神」(大水が来ても怖くないぞ)の和歌が刻まれています。

名張市には「水神碑」や「水神」と名の付く史跡・碑が丈六・南町・朝日町・平尾に存在します。過去の水害(河川の決壊)の記憶を伝え、水の神を祀るために市内各所に建立されました。

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